中3松江塾ママブロガー☆初代公認☆ミチルのチルでミチルな青い鳥

山歩き好き母の育自生活。まわり道をして気づく、幸福は自分の中に。

真島先生に初めてのLINE相談、まじマジックの威力を知る②

こんにちは。

山歩きと星と鳥が大好きなミチルです。<(^)  33

 

こちらの続きです。

 

私の長文相談に対する真島先生のお返事は、

短く、ポイントをついた問いかけでした。

 

スポーツを本格的に続けながら先に進むことに対する真島先生のお考え。

 

「本当に一人二人の輝ける子を作るために、

その他大勢の練習相手、練習台が必要。

我が子はどちらなのかを見極めることが

先に進むために必要なのかな、と。」

 

アンは、その他大勢の方です。

 

アンは、小学生の時に、全国大会や

日本代表選考会にも参加して、トップ選手を身近に見ています。

同じ選考会にいても、アンとトップとの差は大きく、そもそも参加できただけで満足でしたし、すでに充分やり切ったと思っているくらいです。

 

アンは競技自体が好き、というより、スポーツをとおして出会ったみんなが好き、みんながいるから頑張れる、というタイプなのです。

 

なので、自ら競技と向き合うストイックさは

あまり感じられません。

これがないと、高校でも続けるのは厳しいと思います。

 

中学校では、練習量も減らして勉強との両立に挑戦、量を減らす分、質を高めないといけませんが、それを実現するには土台をかためておかないと難しいと、つくづく感じています。

 

勉強も同じですが、

スポーツも上にいくほど、小手先の技術では通用しなくなり、どのスポーツにも共通する土台、

人間の身体の効率的な動かし方を身につけていないと厳しくなります。

そして、メンタルも。

 

一流選手のフォームは無駄がなく美しいですが、

そのフォームは、見た目から真似てできるものではなく、本能的な人間の身体の作りを活かした動きの結果として、そうなってしまうフォームだから、ケガもしにくくなり、自然で美しいのだと思います。

 

肩甲骨と背骨と骨盤の動き、上半身と下半身の連動性、重力、

私としてはスポーツの伴走をしながら、半分趣味として、土台部分の追求が苦しくも楽しいところであったのですが、アンには興味がないようです。

 

「高校では競技はやめて勉強に専念しよう」と思うようになったアンの1番の理由は、

練習量の差で、今まで負けなかった選手に負ける悔しさなんだろうと思います。

 

じゃあ、負けないために何をしたらいいのか?

練習がない日は走っていましたが、試合でケガをして走れなくなり、体力不足のまままた次の試合でケガをするという悪循環。

 

成長期は特にケガをしやすい。

 

でも、私はよくアンに話しています。

「今、つらいけど、

お母さんがもっとケアに気をつけていればこうはなっていなかったかな、

とか、お母さんも反省するんだけど、

でも、松江塾に入って、大人になるまでに身につけたいことを考えると、

やっぱり語彙力とか言語化、勉強は大事。

そっちに時間を使いたい。

 

スポーツの方が順調だったら、アンは勉強は二の次になっちゃってスポーツの世界に行ってたかもしれないから、そう考えると、

お母さんとしては今がやっぱりベスト。

 

総体が終わるまで、もうちょっと、頑張ろう。」

 

 

 

 

ライバルでもあり、親友でもあったお友達は、高校でも競技を続けることを決め、

スポーツに全振りです。

 

勉強もスポーツも両立させてるお友達は、

親がコーチだったり、とまぁ

親もすごいのです。

 

 

先日の土曜日の県選抜練習も、「もう最後かもしれないから。」と、午前中は勉強して、午後だけ参加。

 

でも、参加選手も少なく、せっかくの練習試合の機会も積極的に活かすことなく、チャレンジマッチも申し込まないで大半をスコア係をして過ごしていたアン。

 

そのコートでは、スポーツ全振りの友達が

大学生相手に練習試合をしているのです。

 

かつては楽しかった競技の場に、だんだんアンの居場所がなくなっていくようで、

見ている方がつらい。

 

いよいよ潮時だと思いました。

これでは、勉強もスポーツも中途半端。

 

その日の帰りの車中で、アンは

「小学校卒業と同時に、スポーツもやめればよかった。

そうしたら1位のまま終われたのに。」

と言いました。

 

「そうだねぇ。

でも、挑戦しないで後悔するより

挑戦して後悔するほうがいいと思うよ。

それでも、県ベスト4はキープしてるんだから充分だよ。」

 

最後の総体について、私はアンに提案しました。

「かかとも治ってないんだし、

勉強時間を犠牲にしてまで、1ヶ月先の県大会まで出なくていいんじゃない?

大会に出るってことは、それまで練習も続くってことだから。

 

部の団体戦は県大会までいつも勝ち残らないから、

アンの個人戦もそこまでにしていいと思う。」

 

アンは、

「逃げることにならない?」

と言いましたが、

 

「今までだって、何度も逃げたくなる試合はあったけど、全部出てきた。

棄権しても誰にも迷惑かけない試合には、出なくてもいい。

 

限られた時間の中では、自分にとって何が大事かよく考えて取捨選択したことは、逃げることにはならないよ。

 

みんなも自分のことで精一杯だと思う。

誰が棄権していても、何とも思わないよ。」

 

アンにとっては、

みんながいる県大会に自分がいないことを想像するのは、つらいことだと思います。

 

私も寂しいですから。

ましてやアンは、人生の半分以上を体育館で過ごしてきて、競技生活以前は記憶がないのです。

 

 

 

私はアンと車中で話したこの日が1番辛かった。

この体育館に来るのももう最後だなぁ、

なんて思いながら。

 

でも私は、またすぐ後にこの体育館に来ることになるのです。

この日、アンの試合を撮影したビデオカメラを三脚ごとギャラリーに忘れて帰っていたのです。

 

その時は気づいてなかったけど、

ビデオカメラを忘れるくらい、動揺していて、

帰宅後も、その日提出の松江塾の宿題を忘れるくらい、

県大会を棄権することは、本当に逃げることにはならないのか?

大会で、そのうちアンがボロ負けするんじゃないか、って私が苦しいだけ?

スポーツで学んだこともたくさんある、

ここまで長く続けてきたことのやめ方を

考えてしまいます。

 

そんな思いが、

真島先生への相談LINEに滲み出ていたのでしょうか?

私のまとまりのない相談に対して

真島先生は、すぐにパシッと短く答えてくださいました。

 

 

「自分で決めた『最後』までやることが、

『やり切った!』です。」

 

 

 

ああ、そうだ、

これが私が知りたかった答えで、

真島先生がそうおっしゃるなら、私も迷いなく進める。

 

入塾前も今も、ずっと真島先生のブログを読んできて、

この先生なら間違いない、

と思っているから。

 

 

自分で決めた「最後」。

そうだ、自分で決めるんだ。

 

自分はどんな選手になりたいのか。

つまり、どんな人でありたいのか。

勝ち負けよりも大事なこと。

 

原点に戻って、自分の目標を決めて

そこに向かって、やり切れたら

プラスのかたちで区切りがつけられるんじゃないか。

 

 

最初は、真島先生からの短い答えに正直、

「あれ、これで終わり?」と

思いました。

 

でも、時が経つにつれ、過不足ない的確な答えに凄さを感じます。

 

そして、親に対しても、

やっぱり手取り足取りではなく、愛ある「知らんがな」を感じました。

 

 

そりゃそうだ、

子どもに1番近いところにいるのは親ですから、

私が何とかするしかない!

と強く思いました。

 

 

だからなのか、

真島先生に相談した後、

あんなに1日いろいろ語りかけても

だんまり、寝たままだったアンが、

その後の私の声かけに対して、

「友達と一緒の高校に行きたい。」

とポツリ。

 

そんなこと?!

「アンの人生なんだから、全部自分で決めていいんだよ。

お母さんは、中学校では自学力を磨いて

高校では数学リニアをしっかり受講できるレベルになっていたらそれで満足だよ。

お父さんもお母さんも、毎日を一所懸命、充実して過ごしていれば、それが幸せな人生だ、って思っているんだよ。」

と伝えたら、

起き上がって、リビングの机で集中して勉強を始めました。

 

 

「まじマジック、、、」と思いながら、

真島先生にお礼のLINEを送りました。

 

 

翌日も、何事もなかったかのように朝からテスト勉強。

午後は、図書館の「学習専用ルーム」に行く、と言って歴史のワークを仕上げてきました。

そこには、クラスで1番の男子がいたのだとか。

 

 

土曜日に実はそんなことがあったのだと

帰宅した夫に話しながら、

私が何を言ったらアンが答えたのか

思い出してみました。

 

いろいろ話したけど、

「お母さんは何があってもアンの味方だよ。」

だったように思います。

 

それが、その時アンが言って欲しかった言葉だったのか。

 

 

私は、どんなお母さんでいたいのか。

どんな人でありたいのか。

ちゃんとアンの味方でいれてる?

 

こんな歳になっても、成熟してないままだよ。

だから、松江塾を選んだんだね、

私の場合。

 

 

大事なことは、娘たちが教えてくれているように思います。

 

うまくいったりいかなかったり、

毎日大変だけど、

そんな毎日が充実していて幸せなんだと思っています。

 

 

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忘れたビデオカメラを取りに行き、何度も来ていた体育館の公園内に実はこんな散歩道があったことを知る。
いろいろな鳥が鳴いていて、素敵な散歩道。