事の発端は、11月29日。
中2の娘アン達の
1ヶ月後の年末の練習場所を確保するために
早朝6:30に家を出て、
体育館に並びに行った日。
車に乗ってすぐに気がつきました。
冷えた朝の西の空に
月がとても美しかったのです。
その2日前が満月だったから
右下が少し欠けているのが
丸く白く透きとおって浮かんで見えて
たまらなく心惹かれるのです。
あれが有明の月って言うんだっけ?
百人一首にもよく出てくるやつ。
「真昼の月」ってドラマも昔あったなぁ。
ドラマの内容は覚えてないけど、
そのタイトルに妙に惹かれて
SWING OUT SISTER が歌う主題歌も
とっても好きだったなぁ。
体育館に着いて、
5:30から一番乗りで並んでくれていた同じチームの
お母さんと交代して、
体育館の開館時間を待ちながら
松江塾ブログを読んでいたら
つんた母さんも同じ月を見ていて
「うっかりキレイな月を見ると
なにかがチャージされてるような気がします。」
と書かれていて、
めちゃくちゃ嬉しい。
写真に撮りたかったのに、
並んでいた場所からは見えず、
開館して予約の手続きを終え
外に出た時にはもう
月の入りの時刻を過ぎていました。
月の入りの時刻を調べたのは、それが初めてです。
明日の月の入りは、今日より50分遅いんだ。
で、翌日の朝8時に
写真を撮りに近くの公園に寄り道。
「有明の月」について調べると、
夜が明けても、まだ空に有る(残っている)月。
満月を過ぎて新月を迎えるまでの月は全て
「有明の月」という。
古典では、月齢20以降の細い月、
特に月齢26の月を「有明の月」と呼ぶことも
あるとか。
12月10日が、月齢26の日。
朝6時に、ベランダから見た月↓
明けの明星とのコラボ。
なんと金星が一年のうちでも特に見頃の日でした、偶然!
6時15分↓
6時30分↓
6時45分↓
夜があけるまでに
月も
空の色もどんどん変わっていき、
日の出とともに鳥たちが鳴き始め、
日が出ると、
月はもう肉眼では見えなくなりました。
有明の月、やっぱり美しい。
月齢26の月は、深夜に昇り
夜明けの頃に東の空で輝いているので
平安の世の貴族の恋愛では
男性が夜遅くに会いにきて、夜明けと共に
帰っていく様子に例えられたり、
男性が会いに来るのを待ちわびる切なさを
表したり。
現代を生きる私が見ても、
確かに
有明の月には
特別な想いを語りたくなる何かがあります。
日本人だからかなぁ。
娘達と一緒に見たかったけど、
若者は眠気の方が勝るようで。
写真だけでも見せながら
百人一首の話をしよう。
アンはちょうど学校で枕草子を習ったばかり。
月にまつわる夏目漱石のエピソードも、
知ってるか聞いてみよう。
娘たちが将来、
「月が綺麗ですね。」
と語りかけてくれる殿方に出会うかもしれないし。