中3松江塾ママブロガー☆初代公認☆ミチルのチルでミチルな青い鳥

山歩き好き母の育自生活。まわり道をして気づく、幸福は自分の中に。

中3国語「2つのアザミ」と二人のアン

先週、練習からの帰り道、中3の娘アンに、

今国語で何を習っているのか聞いたら、

「2つのアザミ」

とのこと。

 

アンの要約によれば、

著者は、アザミの漢字を知らなかったんだけど、

宮沢賢治の本の中に出てきた「薊」で漢字を知ったのね、

それは明るいイメージの「薊」だったんだけど、

その後、梶井基次郎の本に出てきた「薊」は暗いイメージで、その2つの「薊」を知ったら

本物のアザミが違って見えてきたんだって。

本を読んで言葉を知って、語彙が増えると世界が違って見えてくるよ、って話。

 

 

 

「毎日語彙を増やしている松江っ子には、

特に響く内容だねぇ、

いい話!

 

そう、世界が違って見えてくるよね。

 

しかも梶井基次郎が出てくるとは。

 

お母さん、いっつも桜の季節になると言ってるじゃない、

『櫻の木の下には屍体が埋まっている!』って。

 

在原業平とか西行とか芭蕉の桜も好きなんだけど、

高校時代に読んだ梶井基次郎のこの言葉が

1番衝撃的で、桜のイメージが一気に変わって、

でも、大学時代の夜のお花見とか、

その青春の頃に見た桜には、その言葉がぴったり合ってたんだよねぇ。

 

やっぱり本はたくさん読むといいね。

(ホント、スポーツばっかりやってる場合じゃない)

せっかく生まれてきたんだもん、

言葉をたくさん知ってると、いろんな見方ができて、いろんなことが結びついてきて人生が豊かになるよね。 

 

お母さんも国語の教科書、読みたい。」

 

その日の寝る前に、

うちにあった梶井基次郎の文庫本をアンに見せて

「学校での朝読書にどう?」

 

アンは「うーん」とだけ。

 

 

 

なんてことがあった翌日、

アンが国語の教科書を持って帰ってきた。

 

あらまー、

今まで何度も社会の教科書を音読用に持って帰るように言ってた時には

「忘れたー。」ばっかりだったのに。

(社会の教科書はその後、音読用に購入)

 

 

「2つのアザミ」は、

3ページほどの随筆で、そこで出てくる

梶井基次郎の短編「闇の絵巻」は、

うちにあった文庫本にも収められていたことが分かり、盛り上がる。

 

f:id:sweetfish3n:20240504072027j:image

 

 

まあ、盛り上がっていたのは私の方で、

アンは、へー、くらいな感じだけど、

私としては、子どもと好きな本について話す、

とか、今日学校で習ったことを話す、とか、

そういう子育てがしたかったんだよなぁ、と

改めて思う。

 

子ども達が小さい頃は、一緒に絵本を読んだり、

図書館や本屋にもよく行って、

学校司書の先生とは、三姉妹とも仲良しだったけれど、

中学生になって、特にアンはスマホを持つようになったら、

本を読むのは学校での朝読書くらいかも。

 

私が図書館で借りてきても、アンは全部読めないまま期限がきて返しちゃってるなぁ。

 

漫画は読んでいるけれど。

 

子どもと一緒にやりたかったこと、意識してないと、やれないままあっという間に終わっちゃうなぁ。

 

 

 

そして、その日の夜。

 

またもや、アンはお風呂の時間も長いし、髪を乾かして寝るまでが長すぎる。

 

タイマー作戦が効果があったのは、ほんの数日で

気づけばまた、

毎日のように、「早く寝なさい!」

 

あんなに「布団大好きー。」

なんて言ってるのに。

 

なかなか起きてこないから、何度も起こしに行って「だから早く寝なさいって言ったのに!」

って言われたことを忘れちゃうのか?

 

せっかく頑張ってるのに、睡眠不足は

脳も身体も土台を弱くしちゃうんだよ!

 

アンは急いでる、って言うけど

急いでいるように見えない、

もっとはやくできていた時もあった。

 

 

 

かわいくて明るいアンと、

小憎らしい、全然可愛くない、暗黒面におちている時のアン。

 

どちらもリアルなアン。

 

 

 

真島先生の言葉がふと浮かんでくる。

 

「うふふ」「あはは」じゃ

日々の子育ての戦場は切り抜けられませんぜ。

 

いざという時の、親の言葉と圧。

 

 

 

圧!

 

たしかに、最近は会話重視のあまり、

これが足りてなかったな。

 

目で、圧!

 

言葉でも圧!

 

 

 

 

普段は、いろいろ抑えていたんだな、私。

 

一度怒ると、

 

タガが外れて、一度言えばいいのに

 

つい二度三度同じことを言ってしまうが、

 

まあいいや。

 

親の本気を伝えねば。

 

 

 

寝る前のルーティンのトレーニングまでやらせて

 

リビングまで戻ると、

 

寝室からドンガラ、アンが何かを投げつける音が聞こえた。

 

 

 

前日、トレーナーの先生から聞いていてよかった。

 

「右肩のつまりがなかなか取れないから、

 

精神的なものもあるのかも。

 

そういう時は、『出す』行為でつまりが取れたりするんですよ。

 

大きな声を出すとか、たたきつけるとか、

 

変な話、排便とかおならでもよかったりするんです。」

 

 

アンがカラオケが好きなのも、そうなのかも。

 

何かを投げつけて、スッキリするならそれもいいのかもね。

 

 

 

フン!