中3松江塾ママブロガー☆初代公認☆ミチルのチルでミチルな青い鳥

山歩き好き母の育自生活。まわり道をして気づく、幸福は自分の中に。

ひな祭りに思い出す詩「一枚の写真」

3月3日の話です。

 

三姉妹の我が家。

嫁ぎ先では、第一子の初節句

親族を招いてお祝いする習わしがあるということで、22年前にオーソドックスな七段飾りの雛人形を購入。

 

七段飾りの雛人形は、毎年のこととなると飾るのも片付けるのも面倒です( ; ; )

 

2階の天袋にしまってある人形やお道具の箱を

何箱も1階の和室に運び、

七段の飾り台を組み立てて、緋毛氈を敷くまでが

おっくうなのです。

 

雛人形と雛道具を並べるのは楽しいんですけど。

 

 

 

毎回、作業を開始する前には気合いを入れます。

 

深呼吸して、

サイボーグ009のつもりで奥歯の加速装置(古い)を

カチッと押して、集中して高速スピードで飾ります。

1時間半で終えるのが目標。

 

 

 

(余談ですが、

私の加速装置、最近は頻繁に稼働させてます。

 

1月の真島先生のブログにあった

「今いる場所で、とにかく高速回転してみる。

倍のスピードで動いてみる。

すると頭も高速回転してなんか閃くようになる。

それだけで絶対何かが大きく変わるから。」

を実践中です。)

 

 

 

 

お友達のお宅にお邪魔した時に

リビングに飾られていた、シンプルで色合いも素敵な木目込み人形が羨ましかったなぁ。

 

 

 

それでも、娘が小学生くらいまでは、

学校から帰ってきて雛人形が出されていると

とっても喜んだので

頑張り甲斐がありました。

 

 

毎年、段飾りの横に並んで写真も撮って、

幼く小さい姉妹が嬉しそうな顔で写っていたのが

いつの間にか内裏雛よりも目線が高くなっていて

顔も大人びていくのが、嬉しくもあり

寂しくもあり。

 

 

 

雛人形の写真を撮る時に、いつも思い出す詩があります。

吉野弘さんの「一枚の写真」。

 

 

 

段飾りの雛人形を背に
晴れ着姿の幼い姉妹が並んで座っている
姉は姉らしく分別のある顔で
妹も妹らしくいとけない顔で
姉は両掌の指をぴったりつけて膝の上
妹も姉を見習ったつもりだが
右手の指は少し離れて膝の上

 

この写真のシャッターを押したのは
多分、お父さまだが、
お父さまの指に指を重ねて
同時にシャッターを押したものがいる
その名は「幸福」

 

幸福が一枚加わった
一枚の写真

 

 

 

初めてこの詩と出会ったのは、

長女が7歳、次女が3歳の年のひな祭りの頃。

詩の内容そのものだったから

涙が出て止まりませんでした。

 

 

当たり前に慣れ過ぎて、忘れていた幸せに

気づかせてくれました。

 

 

そして、緋毛氈の赤には魔除け、厄除けの意味が

あることを知り、

面倒でも、七段飾りも悪くないと思えました。

 

 

 

 

でも、昨年は年明けからアンがインフルエンザにかかったり、コロナに感染したりで雛人形を出さずじまい。

ちょうどその頃、松江塾ブログに出会い、

ひたすら読み耽ってもいたし(^◇^;)

 

 

今年は、和室を夫が使っていて、雛人形

飾るスペースがなかったのと、

家族写真は来月、義母の喜寿のお祝いをする日に

写真館で撮影する予定なので、

まぁいいか、と。

 

 

 

2年連続飾らないまま、3月3日。

 

 

毎年恒例のちらし寿司メニュー。

茶碗蒸しとアサリのお味噌汁、前日の残りもの。

 

 

 

用意していたら、不意に

この詩が思い出されました。

 

 

今年もこうして、ひな祭りを迎えることができたことが、なんて幸せなことか。

今年は特にそう思います。

 

 

ハレの日も、ケの日も感謝して大事に過ごしていきたい。

 

 

来年からまた、七段飾りを出して

姉妹の写真を撮ろうと思います。

 

 

 

 

 

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娘たちが幼い頃一緒に作ったちらし寿司

 

 

 

 

 

三語短文

【感情 放す 謝罪】

詩人が放つ謝罪の言葉に感情が揺れ動き許してしまう。(25字)